2012年4月29日日曜日

Hyper-V ライブ マイグレーションの FAQ


ライブ マイグレーションとは何ですか。

ライブ マイグレーションを使用するための要件にはどのようなものがありますか。

ライブ マイグレーションを開始するにはどうすればよいですか。

ライブ マイグレーションを使用するためにネットワーク アダプターはいくつ必要ですか。

ライブ マイグレーションを使用するためにクラスターの共有ボリュームは必要ですか。

ライブ マイグレーションを使用して仮想マシンを移動するのにどれくらいの時間がかかりますか。

ライブ マイグレーションでは、プロセッサが異なる物理コンピューターへの仮想マシンの移動はサポートされていますか。

ライブ マイグレーションでは TCP オフロード (Chimney) はサポートされていますか。

一度に複数のライブ マイグレーションを開始することはできますか。

移行中の仮想マシンをバックアップすることはできますか。

仮想マシンに対して行った構成の変更はいつ更新すればよいですか。

ライブ マイグレーションをサポートするために、すべての仮想スイッチの名前を同じにする必要はありますか。

CSV を Hyper-V と共に使用する場合、同じドライブ文字から起動する必要はありますか。

ライブ マイグレーションとは何ですか。

ライブ マイグレーションは、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V 機能です。この機能を使用するには、Hyper-V を実行するサーバーにフェールオーバー クラスタリング機能を追加して構成する必要があります。ライブ マイグレーションでは、ネットワーク接続の切断もなく、ダウンタイムも事実上ない状態で、実行中の仮想マシンをフェールオーバー クラスターのあるノードから同じクラスターの別のノードに透過的に移動できます。さらに、フェールオーバー クラスタリングでは、クラスター ノードの共有記憶域も必要になります。この中には、iSCSI またはファイバー チャネルの記憶域ネットワーク (SAN) を含めることができます。すべての仮想マシンは共有記憶域に格納され、実行中の仮想マシンの状態はいずれかのノードで管理されます。 ライブ マイグレーションとその利点の概要については、Windows Server 2008 R2 および Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 の Hyper-V ライブ マイグレーションの概要とアーキテクチャに関するページを参照してください。


PSPは、PDFを表示することができます

ライブ マイグレーションを使用するための要件にはどのようなものがありますか。

  • フェールオーバー クラスター内のすべてのサーバーは、x64 ベース版または Itanium アーキテクチャ ベース版の Windows Server 2008 R2 を実行する必要があります (1 つのフェールオーバー クラスター内のノードで別々のバージョンを実行することはできません)。
  • すべてのサーバーには、同一のソフトウェア更新プログラム (修正プログラム) とサービス パックがインストールされている必要があります。
  • 物理コンピューターには Windows Server® 2008 R2 Enterprise または Windows Server® 2008 R2 Datacenter を使用する必要があります。 これらのサーバーでは、同じバージョンの Windows Server 2008 R2 を実行し、インストールの種類も一致させる必要があります。 つまり、両方のサーバーで完全インストールと Server Core インストールのいずれかを実行する必要があります。
  • ライブ マイグレーションを使用するすべての物理ホストでフェールオーバー クラスタリングを構成します。クラスターごとに最大 16 個のノードがサポートされます。
  • クラスターでライブ マイグレーション トラフィック専用のネットワークを構成します。
  • 物理ホストは同じ TCP/IP サブネットで構成します。
  • すべての物理ホストへの共有記憶域アクセスを提供します。

ライブ マイグレーションを開始するにはどうすればよいですか。

ライブ マイグレーションは、次のいずれかの方法で開始できます。


Macintoshコンピュータでは、どのくらいのコストか

ライブ マイグレーションを使用するためにネットワーク アダプターはいくつ必要ですか。

フェールオーバー クラスターの各ノードに対して、複数のネットワーク アダプターを使用し、プライベート ネットワークのアダプターを少なくとも 1 つ構成します。 ライブ マイグレーション トラフィック用とクラスター通信用に、速度がギガビット以上の独立した専用ネットワークを構成することをお勧めします。これらのネットワークは、管理オペレーティング システムで使用されるネットワーク、および仮想マシンで使用されるネットワークとは別にする必要があります。 ライブ マイグレーションのために必要なネットワーク設定については、Hyper-V の ライブ マイグレーションのネットワーク構成に関するガイドを参照してください。

ライブ マイグレーションを使用するためにクラスターの共有ボリュームは必要ですか。

ライブ マイグレーションの実行にクラスターの共有ボリュームは必要ありません。 ただし、クラスターの共有ボリュームを使用すると、クラスター化された仮想マシンの構成および管理を簡略化することができます。クラスターの共有ボリュームを使用すると、相互に依存せずにフェールオーバー (または、ノード間を移動) しながら、複数のクラスター化された仮想マシンが同じ LUN (ディスク) を使用できます。

ライブ マイグレーションを使用して仮想マシンを移動するのにどれくらいの時間がかかりますか。

完了までの時間は、次の条件によって異なります。


Dllhost.exeのは何ですか
  • 移行元クラスター ノードと移行先クラスター ノード間で使用できるネットワークの接続速度と帯域幅。
  • 移行元クラスター ノードと移行先クラスター ノードにかかる負荷。
  • 仮想マシン用に構成された RAM のサイズ。

ライブ マイグレーションでは、プロセッサが異なる物理コンピューターへの仮想マシンの移動はサポートされていますか。

クラスター内のノードで異なるプロセッサ バージョンを使用すると、ライブ マイグレーションが失敗することがあります。 プロセッサが異なる別の物理コンピューターへの仮想マシンのライブ マイグレーションを実行するには、Hyper-V マネージャーで [プロセッサ バージョンが異なる物理コンピューターへ移行する] 設定を選択しておく必要があります。 この設定を有効にすると、仮想マシンは、同じプロセッサの製造元から提供された、仮想化が有効なすべてのバージョンのプロセッサで使用できるプロセッサの機能のみを使用します。製造元の異なるプロセッサ間では、互換性は確保されません。 この設定を使用すると、仮想マシンを再起動せずに、実行中の仮想マシンを異なるプロセッサ機能を持つ物理コンピューターに移動できます。

ライブ マイグレーションでは TCP オフロード (Chimney) はサポートされていますか。

はい、ライブ マイグレーションの実行時、デバイスの TCP スタックは仮想マシン内のソフトウェア スタックに戻されます。 仮想マシンの移行先のクラスター ノードでも TCP オフロードがサポートされている場合、移行の完了後にこの機能が使用されます。

一度に複数のライブ マイグレーションを開始することはできますか。

はい、フェールオーバー クラスター内のノード数によっては、ライブ マイグレーションを使用して、複数の仮想マシンを同時に移動することができます。 ただし、クラスター ノードは、移行元ノードまたは移行先ノードとして、一度に 1 つのライブ マイグレーションにしか参加できません。たとえば、フェールオーバー クラスターに 4 つのノードがある場合、同時に 2 つのライブ マイグレーションを実行できます。


また、Virtual Machine Manager のメンテナンス モードを使用すると、ライブ マイグレーションを使用してすべての仮想マシンを同じクラスター上の他のホストに退避することもできます。 詳細については、メンテナンス モードに関するページを参照してください。

移行中の仮想マシンをバックアップすることはできますか。

はい。 ライブ マイグレーションは移行状態であるため、Hyper-V VSS ライターは移行が完了するのを待ってからバックアップを続行します。しかし、移行が完了すると、仮想マシンはバックアップが行われるクラスター ノード上に存在しなくなります。この段階で、バックアップは続行され、ファイルは正しくバックアップされます (CSV ボリューム上のファイルには引き続きアクセスできます) が、それは単なるファイルのコピーです。VSS ライターは、オンライン バックアップで通常行う手順を実行しません。VSS ライターが障害エラー コードを返さず、したがってエラーのログ記録も行わないという点に注意してください。ただし、仮想マシンが見つからないという 2 つの警告メッセージは記録されます。

重要
CSV を使用するフェールオーバー クラスターで Hyper-V VSS ライターがバックアップを実行し、バックアップが失敗するかキャンセルされた場合、CSV はリダイレクト I/O モードで引き続き使用されます。これにより、すべてのクラスター ノードの I/O パフォーマンスが影響を受けます。

仮想マシンに対して行った構成の変更はいつ更新すればよいですか。

仮想マシンの構成を変更する場合は、フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインを使用して仮想マシンの設定にアクセスすることをお勧めします。 このようにすると、クラスターが自動的に更新されて構成の変更が反映されます。 一方、Hyper-V マネージャー スナップインから仮想マシンの設定を変更する場合は、変更を行った後に手動でクラスターを更新する必要があります。 ネットワークや記憶域を変更した後に構成を更新しないと、以降のフェールオーバーが失敗したり、成功したとしても仮想マシンが正しく構成されなかったりする可能性があります。


ライブ マイグレーションをサポートするために、すべての仮想スイッチの名前を同じにする必要はありますか。

はい、すべての仮想スイッチの名前をクラスター全体で同じにしてください。

CSV を Hyper-V と共に使用する場合、同じドライブ文字から起動する必要はありますか。

Hyper-V をクラスターの共有ボリュームと共に使用する場合、仮想マシンの移行やフェールオーバーが適切に行われるようにするには、クラスター内の各サーバーのオペレーティング システム (%SystemDrive%) を設定して、クラスター内の他のすべてのサーバーと同じドライブ文字から起動されるようにする必要があります。つまり、あるサーバーがドライブ文字 C から起動する場合、クラスター内のすべてのサーバーがドライブ文字 C から起動する必要があります。



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